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臓物春闘

「我々は待遇の改善を要求するッ!」

そう云って胃や肝臓、腎臓がストライキを始めて働くのを止め、心臓まで止まってしまったらどうしようか。
(ここで、「心臓が止まった段階でオマエの人生終わっとるがな!」という当たり前のツッコミは無しである)

全ての臓物を解雇して新しい臓物を雇い入れるとしても、今は売り手市場だから新規採用は困難である。
臓物の有効求人――もとい、有効求臓倍率がいくらかは知らないが、人の世が超氷河期と呼ばれる程の不況でも、臓物は引く手あまたのようだ。

でも、彼らはストライキなんてしない。
愚かしい宿主のために、無償で働いているのだ。ボランティアだ。
どんなに苛められても、精一杯、力の限り無言で動き続ける。

大事にしなきゃ。



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